2008年1月13日日曜日

小説

7月14日木曜日 午後8時10分
 
 キーンコーンカーンコーン
鐘が鳴ると本が開く音がちらほらと聞こえた
この時間が一番退屈だ、と思いながら「はぁ」ため息をつきヒートは本を出さずに自主勉をするための道具を取り出しこっそりと勉強をはじめた
 ヒートは2年5組のどこにでもいるごく普通の生徒だ
 でも友達はそれなりにいるようで少しは明るい。ついでにメガネをかけていて妹のモチリンゴにたまに「おたく~」とバカにされている
 ヒートが丸付けをしているとガラガラと音と共に担任の英専が教室に入ってきた。なんかいい事でもあったのか少し派手なワンピースを着ていた。
 時計を見ると読書の時間が終わっている
 急いでヒートが勉強道具をしまい姿勢をただし前を向いた
 英専が席に座ると同時に日直が前に出て「健康観察。保険委員お願いします」と保健委員をうながした
 すると保険委員の婦が前に出てきて健康板を片手に名前を読み上げていった
 「〇〇君」 「元気です」      「◇◇君」「元気です」
 婦はまるで機械のように一定のテンポで読み上げていった
 「オサ君」 「・・・」
 そこで婦の声が止まった
 どうやらオサ君が休んだらしい
 いつも元気がいいオサが休むなんていつもだったら不思議に思うが今はこいつもかと思うぐらいだった。
 なぜなら最近5組の間でウイルスがはやってるらしく4日前から1日に1人ほど休んでいる。だから現在は4人休んでいる。
 婦はまた名前を読み上げ休んでいる人以外のところはスラスラと読み上げた。
 婦が仕事を終え席に座ると先生が立ち上がり少しイライラしているのか怒り気味で今日の日程について話を始めた。
 「今日は②木、1,2,3,4,5です。今日もちゃんとまじめに授業に取り組んでくださいね。そういえばウイルスがはやってるみたいなのでちゃんと手洗いうがいを忘れないでくださいね。あと今日の放課後~~~」
 ヒートは話を聞かず空を見ていた
 曇り空。
 晴天だったら良かったのにと心の中で呟いてるとみんなが急に立ち上がった。どうやら礼をするらしい
 ヒートは急いで立ち上がりみんなと合わせて礼をした
 礼を終えるとみんなは友達のところへ向かったがヒートはそのまま席に座り次の授業の準備をした
 すると前の席の氷が振り向き話しかけてきた
 「よおヒート、今日も休んだやつが出たな。でもまさかオサが休むとは思わなかったな!」
 「なぁ確かに驚いたよな。もしかしたらまた明日誰か休んでんじゃね?」
 「だな。もしかした学級閉鎖になるほど休んだりして!」
 「そんなわけねーだろ!」
 やっぱ氷と喋ってると楽しいな。
 
  続く

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

なんで氷とフツーの会話してるだけなのに面白いかわかんないんすけど・・・・まあこれからも更新ガンバって!!